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お尻の筋肉の機能(中殿筋)
お尻の筋肉は人間の体の中でもとても大きい筋肉になります。
そのため姿勢において大切な筋肉になります。
その中で「中殿筋」は股関節を中心に足を外側に開く動きに働きます
その中殿筋が弱っている時、片足で立つ際に股関節から足が内に入ることで膝が内に入る形になります。これを「knee-in」といい、膝の内側の筋肉や靭帯に牽引力が加わりスポーツの動作の際に怪我をしやすくなります。
スポーツの動きの中で片足で立つ動きはとても多くなります。また、走る・歩く時も膝が内に入ることで膝へのストレスが蓄積し、膝の痛みの原因になります。
この中殿筋が弱っている状態でのknee-inを改善する為のトレーニングは「クラムシェル」というトレーニングがおすすめです。
やり方は横向きで寝転がった状態で膝を90度に曲げ、お腹に力を入れて骨盤を安定させます。そのまま膝を外に開くとお尻にギュッと収縮感を感じると思います。
注意点として骨盤が膝を開くと同時に開かないようにしましょう。
誰でも取り組みやすいトレーニングなので是非お試しください。
スタティックストレッチ
ストレッチにはさまざまな種類があり、今回はその中の「スタティックストレッチ」について紹介します。
「スタティックストレッチ」とは反動や弾みをつけずゆっくりと伸ばすストレッチのことをいいます。
ゆっくり伸ばす主な理由として「Ⅰb抑制」というものがあります。
「Ⅰb抑制」とは筋肉の両端の筋肉と腱の移行部にある神経が働き筋肉の緊張が緩和される神経反射のことです。
この「Ⅰb抑制」はストレッチをして20秒ほどで働きます。そのためゆっくりと伸ばす「スタティックストレッチ」では約20~30秒ほど伸ばすことを推奨されています。
「スタティックストレッチ」は運動後やお風呂あがりにするのがおすすめです。
筋肉の温度が高いと筋肉の粘性が低下し、伸ばしやすくなるためお風呂あがりにストレッチをすることはとてもおすすめです。
「スタティックストレッチ」を日々の習慣にし、息を止めずにゆっくりと伸ばし柔らかい身体を手に入れるために頑張りましょう。
オスグッド病
オスグッド病とは主にオーバーユース(使いすぎ)により大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)が過剰に緊張することによって大腿四頭筋の付着部である脛骨粗面(膝のお皿の下の骨)に痛みが生じるものになります。
小・中学生のサッカー、バスケ、バレーなどの走る、跳ぶ、蹴る動作の多いスポーツで起こりやすい怪我です。
オスグッド病の発症時には主に安静にしていただく事と、運動後にアイシングを行います。
予防として普段からのストレッチが大切になります。
ストレッチのやり方は横向きに寝ころび、上の脚の膝を曲げ、手で足をつかみかかとをお尻に近づけるように行います。ゆっくりと伸長感を感じる程度に行いましょう。
よく使うツボは「血海」「梁丘」などを使います。
血海
膝のお皿の上端内側から指3本分上
梁丘
膝のお皿の上端外側から指3本分上
オスグッドには大腿四頭筋の硬いところに鍼を刺すことが多く膝周辺が多くなります。
特にサッカー、バスケ、バレーをしている小・中学生は予防のため日頃からストレッチを意識しましょう。
【耳ツボ】神門
神門
【取穴方法】
耳の上部の軟骨の凹み、軟骨がY字に分かれた場所
【効果】
自律神経を整える、顔のむくみ、イライラ、ダイエット、薬物依存
耳つぼの神門はリラックス効果がとても高いツボです。眠れない時に耳を揉んであげると眠りにつきやすくなる効果も期待できます。
一時期流行した耳つぼダイエットは耳のツボを刺激すると食欲が抑えられるためダイエット効果があると言われています。
さらに海外で薬物依存者に耳に鍼をしたら効果があったと言われています。
それくらいリラックス効果が高いツボになるので、眠れない時や不安を感じる際はセルフで揉んでみるなど是非お試しください。
印堂
印堂
【取穴方法】
左右の眉の間、眉間の間
【効果】
頭痛、鼻づまり、眼精疲労、不眠症
印堂は頭痛や鼻づまりによく使われるツボの一つです。鍼をする際に頭痛の場合と鼻づまりの場合で刺す方向が変わってきます。
頭痛の場合は眉間から頭の方向へ刺します。
鼻づまりの場合は眉間から鼻の方向へ刺します。
鍼を使わずに指で自分自身で押してみる際も同じで方向を意識してやってみると良いでしょう。
特に実感しやすいのは鼻水が出る時や鼻づまりの際に印堂を下向き(鼻の方向)に気持ちいいくらいの強さで押してみて下さい。そうすると鼻水がでなくなったり鼻がスッと通りやすくなっていると思います。
野球肩(上腕二頭筋長頭腱炎)
投球時の方の痛みの野球肩の中の一つの上腕二頭筋長頭腱炎を紹介します。
上腕二頭筋長頭腱炎とは、上腕二頭筋が肩から肘に向かってついており、その筋肉が使いすぎによって炎症を起こします。
野球ではピッチングの際に腕を後ろに持って行くテイクバックの動きで上腕二頭筋腱が引っ張られ牽引ストレスがかかります。それが原因となり炎症を起こしたりします。
スポーツの場面だけではなく、買い物をして重い袋を腕にかけると痛かったりドアノブを回すだけでも痛かったりします。
上腕二頭筋長頭腱炎のテスト方法でスピードテストがあります。肘を伸ばした状態で手のひらを上向きにしてもらい腕を上にあげてもらいます。検査する人は腕を下に少し押し、抵抗をかけます。この時に肩の前面が痛ければ上腕二頭筋長頭腱炎を疑います。
セルフケアとしてはストレッチがおすすめです。
ストレッチの仕方は、壁に手をついてもらいそのまま腕を後ろにそらします。手のつく高さによって伸び方や強さが変わるので、気持ちいいところを目安に伸ばしましょう。
野球肩(インピンジメント症候群)
野球に多いけがの一つに野球肩というものがあります。野球肩にも種類があり、今回はその野球肩の原因の中でも多いインピンジメント症候群を紹介します。
インピンジメント症候群とは、投球の際に肩峰と上腕骨頭が衝突し、その間にある腱や滑液包が挟まれることにより炎症が起き痛みが生じます。
インピンジメント症候群は投球フェーズの中のコッキング期によく起こります。コッキング期とはボールを持つ手がグローブから離れ、肩が最大限外に捻られるトップポジションのところまでの動きのことをいいます。細かく分ければ早期コッキング期と後期コッキング期に分けられます。
インピンジメント症候群はオーバーユース(使いすぎ)によるものやフォームや姿勢不良によるものがあります。肩甲骨の動きが悪いと起こりやすくなります。そのため投球フォームの見直しが大切になります。
痛みが出る筋肉にあるツボが秉風というツボがあります。
秉風は肩甲骨の出っ張りの中央の上にあります。腕を上げると凹む場所です。
効果としてはインピンジメント症候群のほかに肩こりや四十肩などにも効果があります。
インピンジメント症候群で痛む筋肉の棘上筋という筋肉がある場所に秉風があるためこのツボを使ったりします。
シンスプリント
シンスプリントとはすねの骨の骨膜に炎症が生じる骨膜炎で痛みが出ます。脛骨過労性骨膜炎ともいわれます。
オーバーユース(使いすぎ)によるものや、偏平足からシンスプリントになることもあります。
主に陸上の長距離ランナーやサッカー、バスケなど走ることが多い競技の選手に多く見られます。
すねの骨の上1/3、下1/3に痛みが出るのが疾走型
すねの骨の中間1/3に痛みが出るのが跳躍型があります。
シンスプリントに対するおすすめのツボは「三陰交」です。
三陰交
【取穴方法】
内くるぶしから指4本分上、すねの骨の際
【効果】
冷え性、生理痛や生理不順などの婦人科疾患、シンスプリント
三陰交はシンスプリントの原因になる筋肉がある場所になります。(主に疾走型)
セルフで気持ちのいい強さで押してあげるのも効果が期待できます。少し押すだけで強い痛みが出る場合はさする程度でも大丈夫ですので是非一度お試しください。
関元
関元
【取穴方法】
おへその下から指4本分下
【効果】
下痢、便秘、腹痛、生理痛、冷え、精力減退、虚労、るい痩
関元はよく丹田ともいわれたりします。丹田の方が一般的に言われているかもしれません。
お腹が冷えて下痢になった時や生理痛の際には温めて頂くと痛みが軽減されたりします。暖かい血が全身に周るため、全体的な冷えにもすごくおすすめです。
関元は「気力が集まるところ」として有名なツボです。気力がない時この場所を触ると張りがなくペコっと弱弱しく凹んでいる状態になります。年齢を重ね疲れやすい人は関元が凹んでいるかもしれません。
鍼灸院では関元にお灸をすることが多いですが、セルフケアとしてはカイロなど関元を温めることがおすすめです。
是非一度お試しください。
咳止めのツボ
天突
【取穴方法】
左右の鎖骨の間のくぼみ
【効果】
咳止め、のどの痛み、喘息
天突は主にのどへの疾患に対してよく使われるツボになります。激しい咳が止まらない時などは天突をのど元から下方向へ向けて指圧してあげると咳が止まるなど効果が期待できます。
最近はマイコプラズマ肺炎が流行っています。咳が長く続き、それによってのどの痛みが出たりした時には一度天突をお試しください。咳が止まったり、呼吸が楽になるかもしれません。